中津川駅は1902年12月21日に中津駅として開業し後の1911年6月1日に中津川駅に改名してから現在に至ります。
根の上そばの前身は「梅信亭」です。梅信亭が中津川駅開業当時に駅弁の販売を開始。その後「根の上そば」の営業を始めて50年以上。立ち食いそばの店としては岐阜県唯一で、その佇まいは旧国鉄を彷彿とさせます。
「根の上そば」は、乗り換え時間が多いときなど駅構内をうろついていると出汁のいい香りが漂ってきて、ちょっと蕎麦でも食べようかなと電車旅のテンションが上がる、そんな雰囲気のある店なのです。
「根の上そば」は50年以上の歴史があり、私が知ることになってからもおそらく45年弱。完全に中津川駅の景色として溶け込んでいます。
つい最近、中津川駅の汁のにおいの漂う待合室で休憩していて、そばを食おうか食うまいか迷っいましたが、腹いっぱいで結局食べなかった。そのときはまさかこの店が閉店するとは夢にも思っていなかったので「食っときゃよかった」と後悔しました。
ならば食えなくなる前に食べに行こうと5月7日の17時30分頃に行きましたが店は閉まっていました。閉店の駆け込みでお客が押し寄せ麺が売り切れたのだろうと思い、5月8日に再度挑戦。営業していました。いや~並んでいますね。こんな光景は初めて見ました。

今日は天ぷらそばを食べることはできないようです。

30分ほど並んでようやく店に入り、昨日閉店していた理由を聞いてみたらなんと定休日とのこと。「ねぎの準備や出汁の仕込みがあるので休んで準備しないと営業できない」と店主の方はおっしゃっていました。しっかりしていますね。私はねぎは冷凍で、出汁も売っているものを使用していると思っていたので「失礼いたしました」とこっそりと心の中で謝罪しました。笑

窓の隙間から少し見えますが有名人のサインが多くあります。

相変わらずおいしくいただきました。
普段は何とも思っていないものが、無くなると分かったとたん大切なものに思えてくる。これって人間の性ですかね。
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